【防水用語】地域・世代独特の言い回し
施工現場で方言を使用されることにより「理解できない防水トーク」があります。
今回は、実際に理解できなかった防水トークを5つご紹介します。
カワスキうるかしといて!(札幌)
カワスキを溶剤に浸けておいて
- うるかす :水や溶剤などに浸けおきすること(炊飯器の釜を水にひたす場合に多用)
「~でしょや」「したっけか」「~だべさ」等の方言を使用されると音の響きに笑ってしまい、防水の質問自体を忘れがちになります
溶融釜がチンチコチンやがな(名古屋)
溶融釜のアスファルトの温度が上がり過ぎているぞ
- チンチコチン :かなり熱いの意。まれにかなり冷たい場合にも使用(お風呂の温度が高い時に多用されるため、地元民以外に知られていない)
雨だでよぉ、ワヤやでかんわ(名古屋)
雨が降ってきたからさぁ、台無しで良くないわ
- ワヤ :名古屋弁では「台無し」(他の地域では別の意味でも使用)
- ~でかんわ :~だから良くないわ
「今晩のおかずがワヤになってまった」は名古屋人全員が知っています。また尾張地区と三河地区では方言が全く異なります
イラっとくる三河弁 :「昨日飲みに行ったじゃん → 昨日飲みに行ったんだけれども」
ピッチをシバいといて(大阪)
(状況によるが)上掛けアスファルトを施工しておいて(特定の職人さんだけの可能性あり)
- ピッチ 全国的に昔の世代ほどアスファルトをピッチと呼ぶ
- シバく 「茶(ちゃー)シバく→喫茶店に行く」「牛(ギュー)シバく→牛丼屋へ食べに行く」に代表される、ヤバいと同じく様々な意味を持つ謎の動詞
立上りがロンしとるばい(福岡)
立上りに張付けたルーフィングが倒れてしまっているよ(麻雀のロンに由来)
【実際のやりとり】
ばってん、FBS裏のマンションから掛けよるばってん、立上りがロンしとるばい。ばってん、どげんすればヨカと?
FBSって何ですか?
テレビ局に決まっとろうもん、5号線のサニーの近くにあるとこたい!
- 5号線 :道路標識では31号線。福岡市民の通称が5号線
- サニー :福岡にあるスーパーマーケット
ばってん
基本は「~だけど」の意。頭に使う場合「えーと」と同じく意味を持たない場合もある。稀に「ばってんくさ」を使う人もいる
福岡県八女市周辺の方言が特に難解なことから「ヤメリカン」と呼ばれ、大分県宇佐市は表記が「USA」なため、どこかしこに「Welcome to USA」の看板があります。