業界トピックス

工法比較(塩ビ VS ウレタン)

塩ビシート防水とウレタン塗膜防水の相違について、徹底比較します。(改修工事限定)

全体比較ではなく保護コンクリート下地における「塩ビ機械固定工法」と「ウレタン絶縁工法」の改修工事に絞って説明するぞい

塩ビ機械固定工法

塩化ビニル樹脂系シート防水機械固定工法の略。(シートをディスク板を用いて下地に固定する工法)

ウレタン塗膜防水絶縁工法

ウレタン塗膜防水通気緩衝工法とも呼ばれる。(液状の防水材を金ゴテ等で塗布する工法)

工法比較(一般)

実績環境コスト
塩ビ
ウレタン◎・○

【実績】
 共に十分な実績
【環境】
 ウレタンは無溶剤型で◎、溶剤型で○
【コスト】
 ウレタンは下地処理項目が多い

工法比較(防水)

防水性能耐久性能耐風圧性
塩ビ
ウレタン

【防水性能】
 両工法共に一般的
【耐久性能】
 塩ビは15年、ウレタンは10年程度の耐用年数
【耐風圧性】
 塩ビは、台風時などに飛散のリスク

工法比較(改修後)

改修性補修性歩行
塩ビ軽歩行
ウレタン軽歩行

【改修(容易)性】
 塩ビは、ディスク固定により次回改修が困難
【補修性】
 塩ビは特に補修工事が困難
【歩行】
 塩ビは、1.5㎜厚「非歩行」2.0㎜厚「軽歩行」

非歩行
メンテナンス(点検、清掃など)程度の歩行
軽歩行
特定多数が、びょうのない革底の靴、ゴム底の靴、スリッパなどによる歩行

塩ビの機械固定を改修する場合、既存の塩ビシートの接着強度が低い上、約600㎜ピッチでディスク板を固定するため次回の改修が困難なんじゃ。ウレタンは改修しやすい防水工法じゃが、劣化が酷くボロボロの場合に限り次回の改修が困難じゃぞ。

経年した塩ビは硬くなり、汚れの付着もあることから補修工事がやりにくいんじゃ。端部のシール処理や接合部の処理など工程数が多く、用意する工具・材料も多いんじゃよ。

工法比較(その他①)

意匠性騒音工期
塩ビ
ウレタン

【意匠性】
 ウレタンはシームレスで意匠性が良い
【騒音】
 塩ビはドリル音や振動、ウレタンは攪拌時の音
【工期】
 塩ビは圧倒的に工程数が少ない

「塩ビ」はコスト・施工性に、「ウレタン」は意匠性・改修性に優れていることが分かるぞよ。これらの特性から工法を選択することが重要じゃ!

他にも長所と短所ってあるの?

うむ、塩ビの機械固定は、寒冷地の降雪後・小雨が降った翌日のように「下地が少し濡れていても施工可能」という長所があるんじゃ。逆に言うとウレタン塗膜防水は濡れている下地が最も苦手な工法じゃぞ

工法比較(その他②)

伸縮目地下地処理端末処理
塩ビ
ウレタン

【伸縮目地】
 ウレタンは既存目地撤去+バックアップ材+ウレタンシーリング
【下地処理】
 ウレタンはポリマーセメントモルタルで全面下地調整
【端末処理】
 塩ビはブチルテープ+金物+変成シーリング材

塩ビは、伸縮目地・下地処理が簡易的(既存目地撤去、欠損部やレイタンスの補修など)なんじゃが、シート系防水じゃから端末金物が必要なんじゃな

ちなみにウレタン塗膜防水は「下地が命」なんじゃ、芸能人の「歯が命」とは訳が違うぞよ