ベストーチ工法とアスオーブ工法の違い
似て非なる「ベストーチ工法」と「アスオーブ工法」。今回は「トーチバーナー」を使用する二つの工法の違いと、施工上の留意点について解説します!!
両工法の概略
ベストーチ工法
改質アスファルト防水トーチ工法の改良版です。従来のトーチ工法と比較して、表裏面のフィルムが溶けやすく、施工性が向上しています。
長所
・40年以上の実績
・公共建築工事標準仕様に規定された工法
アスオーブ工法
アスファルト防水熱工法の進化版です。従来の熱工法は、アスファルト溶融釜で融かしたアスファルトを使用していますが、1層目(下層)ルーフィング表面をトーチバーナーで炙り溶けだした「溶融アスファルト」によりルーフィングを張付ける工法です。
長所
・防水性能が最も高い工法
・施工性が高く、工期短縮を実現(大面積に最適)
・トーチ工法と比較して、人為的ミスが起きにくい工法(ルーフィングと塗膜の複合工法)
・公共建築工事標準仕様と同等程度である技術審査証明書を取得
アスオーブ工法の施工上の留意点
ルーフィング裏面は炙らない
アスオーブ工法に使用するルーフィングは、直接裏面を炙らない設計で考えています。特に「オーブルーフP」「オーブルーフ40P」「オーブルーフ25P」は、過剰な熱に耐えうる芯材(不織布)を使用していないため、炙り過ぎると製品が蛇行する可能性がありますので、注意してご使用ください。