3次劣化診断 試験の流れ
防水層を切り取り、様々な試験をすることで経年劣化を数値化する「3次劣化診断」。今回はその試験の様子をご紹介します。
劣化診断の種類
診断の種類 | 調査方法 | 調査項目 |
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1次劣化診断 | 目視診断 | 漏水またはその痕跡 |
2次劣化診断 | 目視・指触診断 | 各部位の劣化現象の確認 |
3次劣化診断 | 防水層切り取り試験 | 防水層の劣化や物性状況 |
3次劣化診断では、既存防水層の切り取り試験をすることで正確な劣化状況を確認できます。
3次劣化診断の試験
3次劣化診断は「防水層」を試験します。また防水層から「基材 」「アスファルト」を取り出し、各種試験を行います。
試験体 | 試験項目 | |
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防水層・基材 | ①外観・構成 | |
②単位質量および厚さ(乾燥時) | ||
③引張試験 |
試験体 | 試験項目 | |
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アスファルト | ①針入度(試験方法はJIS K 2207による) | |
②軟化点(試験方法はJIS K 2207による) | ||
外観・構成は目視で確認し、単位質量は重量計、厚さはノギス・ダイヤルゲージで確認します。その他試験の概略は下記の通りです。
- 引張試験 : 試料(材料)の引張強度を計測し、製造時の強度との比較を実施
- 針入度試験: 試料に針を刺し硬さを計測、硬くなるほど経年劣化が進行
- 軟化点試験: 試料の軟化する温度を計測し、製造時との比較を実施し指標として活用



劣化判断基準(アスファルト防水層)

判定基準
- 大 : 原則として大規模修繕を行う
- 中 : 大規模補修又は部分補修(但し、部分補修の場合近い将来、大規模補修を要する)
- 小 : 部分補修を行う