クリンアス工法「添加剤」の使用方法
クリンアス工法・クリンアスNEOは、施工性の向上を目的として、様々な副資材をラインナップしています。今回は、添加剤「硬化促進剤PC」「粘度調整剤PC」の使用方法をご紹介します。
硬化促進剤PC
防水材の硬化を早める添加剤

クリンアス類は現場の環境によって硬化時間を要したり、硬化ムラが生じることがあります。「硬化促進剤PC」を添加することで、クリンアスを翌日硬化させることが可能です。(恒温室による5~35℃での実験データに基づく)
使用可能な防水材
- クリンアス一般用 : 20㎏/缶、10㎏/缶
- クリンアス冬用 : 20㎏/缶、10㎏/缶
- クリンアスNEO : 10㎏/缶
使用方法
規定量(ボトルで計量可能)を、開缶したクリンアス(NEO)に添加し、高速撹拌機を用いて2分程度十分に撹拌します。
【クリンアスの硬化促進剤PC添加量】
クリンアス「20㎏缶」に対する規定量は下図の通りです。

一般用と冬用の識別方法
ラベルに印字されている、ロットナンバー末尾「1」が一般用、冬用は「0」
【クリンアスNEOの硬化促進剤PC添加量】
クリンアスNEO「10㎏缶」に対する規定量は下図の通りです。

留意事項
【添加後はなるべく早く使い切る】
可使時間も短くなる傾向があります。特に夏季の屋外で直射日光が十分に当たるような高温環境下では、添加を控えることをオススメします。
【添加量の厳守】
過剰に増やしても硬化時間が大幅に短縮する訳ではありません。むしろ混合ムラよる不具合発生の恐れがあります。
【添加必須の仕様アリ】
クリンアス工法RC-200仕様、クリンアスNEO工法RCN-100仕様で、浴室・浴槽に適用する場合、促進剤の添加が必須です。
【添加出来ない製品】
- クリンアスV、キュービックコートには添加出来ません。
粘度調整剤PC
防水材の粘度を下げる添加剤

クリンアスNEOの平場における施工性向上を目的に開発された減粘剤です。保護仕様及び室内仕様の平場において、現場の状況に応じてクリンアスNEOを低粘度化させることができます。上限の5%まで添加することにより、クリンアス(平場用)に近い粘度になります。

使用可能な防水材
- クリンアスNEO
- クリンアス一般用(保護・屋内仕様限定)
- クリンアス冬用(保護・屋内仕様限定)
使用方法
規定量(付属のカップで計量可能)を、開缶したクリンアス(NEO)に添加し、高速撹拌機を用いて2分程度十分に撹拌します。

留意事項
【添加量の厳守】
上限添加量5%を守らないと、ルーフィングのズレやクリンアス類が流出する恐れがあります。
【硬化促進剤PCと併用可】
同時に添加し、撹拌することが出来ます。
【クリンアスへの添加について】
クリンアスは平場用に設計されており、下地状態や気温などの現場環境によっては過度な低粘度化となり、納まりが悪化する恐れがあります。(極寒地域のみ推奨)
【使用可能な工程】
平場のCAシート15の張付け、又は上掛けにのみ使用することが出来ます。
クリンアスNEO | クリンアス | |
---|---|---|
平場シート | 〇 | △ |
平場上掛け | 〇 | × |
立上りシート | × | - |
立上り上掛け | × | - |
【添加出来ない製品、工程】
- クリンアスV、キュービックコートには添加出来ません。
- CAキャップ(砂付ルーフィング)張付け時には添加出来ません。