業界トピックス

クリンアス等で使用する工具の洗浄方法

クリンアス工法・プレストシステムに使用される一液型の特殊改質アスファルトは、専用のコートバケや撹拌機等の工具を使用します。

その際、工具に付着してしまう特殊改質アスファルトの洗浄方法を、状況に応じて3種類ご紹介します。

各工法で使用する「特殊改質アスファルト」

汚れレベルA(付着物が未硬化)

ウエス等で拭き取ることである程度綺麗にすることが可能です。部分的に硬化が進んでいて落ちにくい場合は、通常の防水工事用アスファルト同様、洗浄用の有機溶剤等で拭き取ることが可能です。

汚れレベルB(付着物が硬化し、付着量「小」)

クリンアス等は、硬化してしまうと溶剤に溶けにくくなるため、カワスキ等でこそぎ落とすことが最も簡単な方法です。

綺麗に全てをこそぎ落とすことは困難ですが、残った汚れは溶剤等を併用すると綺麗に拭き取ることが可能です。

汚れレベルC(付着物が硬化し、付着量「大」)

クリンアス等は、溶剤に「浸け置くこと」で膨潤し柔らかくなります。

ふやけたクリンアス等は、ほとんど力を入れずに削ぐことができる様になり、また、撹拌羽根等の複雑な形状に対しては溶剤に漬けてふやかした後に、ワイヤーブラシ等で擦ると綺麗に除去できます。

なお、コートバケを浸け置く場合は溶剤の種類に注意してください。強い溶剤に長時間浸けて置くと、表面の塗装が剥がれてしまう恐れがあります。弊社では洗油(灯油)等に浸けて洗浄しています。

 

各レベルの洗浄動画はこちら

注意事項

溶剤を用いて洗浄する場合、必ず換気が良く火気のない場所で、適切な保護具(手袋・メガネ等)を着用してください。また、ルーフィングや防水層の上に溶剤がかからないように注意が必要です。