業界トピックス

品確法に関わる基準等の改正

品確法により基準を定めている「日本住宅性能表示基準」「評価方法基準」の一部が改正され、令和7年12月1日に施行されました。

品確法の3本柱の一つ「住宅性能表示基準」に関わる一部の事項が改正されたんじゃな。ポイントは「一次エネルギー消費量等級 等級7及び等級8の創設」じゃ。

従来の最上位「等級6」の取得割合は、戸建住宅で約86%(令和5年度実績)
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、より省エネ性能の高い住宅の普及や、その水準を評価できる環境整備するために創設されたんじゃ!

一次エネルギー消費量等級

ZEH水準を上回る等級として、等級7及び等級8を新たに設定しました。

比率BEI等級備考
▲35%0.658今回創設
▲30%0.707
▲20%0.806ZEH水準
▲10%0.905
0%1.004省エネ基準
10%1.103既存住宅のみ
その他その他1
比率:省エネ基準比エネルギー消費量

断熱等性能等級

ZEH水準を上回る等級は、既に施行済みです。

比率等級備考
概ね▲40%7既に施行済み
概ね▲30%6
概ね▲20%5ZEH水準
省エネ基準4省エネ基準
H4年基準3
S55年基準2
(その他)1
比率:省エネ基準比エネルギー消費量

主な他の改正事項

CLTパネルを用いた住宅の劣化対策等級に係る規定の整備

土台を設けない工法(基礎と接するCLTパネルが外壁の軸組等の基準及び土台に掲げる基準と同等以上の性能を有している場合)でも、以下の基準を満たす場合には、土台の基準は適用しないで、劣化対策等級の評価を行うことを可能とする。(3-1 劣化対策等級(構造躯体等))

基準

  • 当該CLTパネルのうち、基礎と接する部分に水切りが設けられていること
  • 当該CLTパネルと基礎との間に防水上有効な措置が施されていること
  • 室内から床下への漏気による水蒸気の供給の遮断が有効になされていること

室内空気中の化学物質の濃度等の測定等の方法の改正

採取方法から「容器採取法」を削除。(6-3 室内空気中の化学物質の濃度等)

参考資料

日本住宅性能表示基準の改正について(出典:国土交通省)

日本住宅性能表示基準の一部を改正する告示案及び評価方法基準の一部を改正する告示案について(出典:国土交通省・消費者庁)