アスベスト(石綿)について
アスファルト防水材には、過去にアスベストが含まれていた製品があり、お問い合わせが増えております。
そこで今回は、改めてアスベストの概要について分かりやすく解説いたします!
アスベストとは?
アスベスト(石綿)は、耐熱性・耐薬品性・補強性に優れた天然鉱物繊維で、かつて多くの建材に使用されていたんじゃ。防水分野では、アスファルトルーフィングやフェルト類の補強材として含有されていた時期があったのじゃ。
防水材にアスベストが使用されていた時期
アスファルト防水材のうち、以下の材料は過去にアスベストを含有(最終終了時期)していたんじゃ
| 製品群 | 時期 |
|---|---|
| 特殊アスファルトフェルト類 | 1986年まで |
| 特殊アスファルトルーフィング類 | 1987年まで |
| ウレタン系断熱材の面材 | 1991年まで |
| アスファルト系コーチング類 | 2002年まで(一部使用) |
| アスファルト系接着剤類 | 2003年まで(一部使用) |
1987年以前の防水層には、特に注意が必要じゃぞよ。
過去アスベスト含有製品一覧表はここをクリックじゃ!
安全性
アスファルト防水材に含有されていたアスベストは、基材に漉き込まれアスファルトが浸透・被覆し経年後も硬化して固定されているため、通常の使用状態では飛散しない非飛散性建材とされています。
つまり、屋上を歩く・日常利用するだけでは健康影響はほぼありません。
注意が必要な場面
アスベストが問題になるのは、防水層を破砕・切断する工事です。
- 既存防水層の撤去
- ドレン回りの斫り
- コア抜き
- アンカー打設(フェンス・太陽光架台など)
これらは「改修・解体」に該当し、事前調査が必須となるんじゃ
アスベスト含有の見分け方
外観からは判別できず、確認方法は以下3つのみです。
- 建築年・改修年からの推定(1987年以前は、特に要注意)
- 設計図書・施工記録の確認
- 専門業者による分析(JIS A 1481)
→定性分析:JIS A 1481-1 定量分析:JIS A 1481-4
含有が判明した場合の扱い
アスファルト防水材はレベル3(非飛散性)としての扱いとなります。
但し、切断・破砕を伴う作業では飛散の可能性があるので、下記項目が必要となります。
- 作業計画書の作成
- 保護具(防じんマスク等)の着用
- 作業範囲の養生
- 湿潤化による粉じん抑制
- 産業廃棄物として適正処理(「石綿含有産業廃棄物」区分)
防水施工業者が最低限押さえるべきポイント
- 1987年以前の防水層はアスベスト含有の可能性が高い
- 通常使用では飛散しないが、改修時は必ず事前調査が必要
- 外観では判別不可。年代・図書・分析で必ず確認する
- 含有が判明したらレベル3として適切に施工・処分する
- アンカー打設など「防水以外の工事」でも調査が必要
発注者・元請への説明ポイント
- 1987年以前の防水層は調査必須
- 調査なしでの撤去・斫りなどは、法令違反の可能性
- 太陽光パネル設置・フェンス工事でも調査が必要
チェックリスト
防水施工業者がアスベスト含有建材について、押えおくべきチェックポイントをリスト化したぞよ
その他
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